さよなら そして・・・・

ちょうど２カ月前の金曜、
約１９年、人生を共にした愛猫が
この世を去った。

この２ヶ月間、本当に何もする気にならず
心にぽっかり穴が開いてしまっていて
地に足がついてるのか分からないような感覚だった。

毎朝、老体に鞭打ち
２Fまで階段を上り
家族を起こして回っていた姿もなくなった。

この世を去る２日前ぐらいまでは
屈み切れずに周りをおしっこまみれに汚しながらも
きちんとトイレまで行ってたし
食事をしてると食卓に上って食べ物を探しまわるぐらい
元気だった。
ただ、テーブルに飛び載るときの足元はおぼつかない感じだったけれど。

なのに、急にスイッチが入ったように体が動かなくなり
水も餌も摂らなくなり
容態急変から１日もたたずに逝ってしまった。

１９年も生きたなら大往生なのかもしれないけど
まだまだこっちは世話をするつもりでいた。
実際、猫砂も老猫用の餌も大量に注文したばかりだった。

気を抜くと涙が出てきて
さみしくなる。また会いたくなる。
いつもの寝床をのぞきに行ってしまう。
朝、目覚めるたびに夢であってほしいと思い目覚める。
そんな日々が続いた。

思い返すと
逝く１週間前は死を悟っていたのか
やたら大好きなアジの刺身やホタテを食べてたっけ。

最後までシャンとして介護という手間をかけず逝ったのは
人間様に迷惑かけずに頼らずに逝きたいという
彼女の生き方そのものだった気がする。
それぐらい、人間に媚びずかっこいい面もあり
でもとてもかわいい猫だった。
だから、いつまでもメソメソしてると怒らるかな。

化けてでもいいから、いつでも遊びに来てほしい。
１９年間、本当にありがとう。
そしてちょっとの間だけさよなら。